邪教集団セーラン州を占拠!独立建国を宣言
イーチマータ教主国建国宣言の様子 |
971年5月下旬、リブル民主主義人民共和国おいて活動していた「イーチマータ」を呼称する邪教テロリスト集団がセーラン州全域を占拠、イーチマータ教主国の建国を宣言した。元々セーラン州は旧成蘭王国に由来する州名通り東方諸国との関連が強く、リブル国内における摘発に窮した同構成員が東方ルートを介してセーラン州に潜伏するに至ったと思われる。
セーラン州政府では971年1月頃から「イーチマータ」一派の潜伏情報を入手。これを摘発するも州内に生息するひこにゃんの大勢が「イーチマータ」に味方したことから事前に情報が洩れ一斉蜂起を許すに至る。一転して虚を突かれた形になったセーラン州政府は緒戦にて決定的な敗戦を喫してフオウ州まで退却。セーラン州一帯は「イーチマータ」の手に陥落した。5月に入ってから構成員のみならず何人もの幹部がセーラン州に侵入していたとの情報もあり、組織力が強化された上での蜂起であったことも指摘されている。
イーチマータ教主国の攻勢強まる
敗北した討伐軍で埋まるセーラン州湾岸 |
イーチマータ教主国を名乗る邪教集団は、971年6月上旬頃からマリンレフト州にも進出。海上で追撃に出たマリンレフト州政府の討伐軍を撃破し北部一帯を占領した。
中央政府ではマリンレフト州および前線のフオウ州への大規模な派兵を決定。中央政府が動員可能なベルクマリ州、マリンライト州、ミッドガルド州から約120万人規模の討伐軍を編成し鎮圧に向けた軍事行動を開始した。
討伐軍の総司令官に任命されたロムレー系3世のニコ・ラウリ・レンッケリ大将は弊紙取材に対し「高度な柔軟性を持って臨機応変に対応したい。120万の大兵を持ってすれば2か月もあれば鎮圧できるだろう」と発言。971年6月中旬に首都ベルクマリを出発、同下旬にセーラン州へ直接上陸作戦を決行するも数十隻の軍艦と30万人を失う大敗を喫し、同大将も退却中に搭乗の旗艦炎上が確認されたことを最後に行方不明となっている。
討伐軍を撃退したイーチマータ教主国はリブル民主主義人民共和国にも勢力を再拡大しており、勢力圏は普蘭合衆国からリブル民主主義人民共和国にまたがる広大な領域に到達した。
首都ベルクマリ陥落。フリーダム・フリート挙兵へ
陥落したベルクマリ |
971年7月上旬、首都ベルクマリがテロリスト集団フリーダム・フリートにより陥落した。先の討伐軍敗退と首都陥落により、国内は混乱の極みに至る情勢である。フリーダム・フリートは150年以上の歴史を持つテロリスト集団で、かつては頻繁に国際的なテロを繰り返していたが時代と共に衰退した組織であると目されてきた。弊紙調査によると内実は本拠地をマリンライト州に構え、マリンライト州政府中枢に要人を送り込んで力を着実に蓄えていた。また裏ルートから最新の装備提供を受けており、10万人規模の兵力を有する武装組織だった様である。
挙兵したフリーダム・フリートは、マリンライト州の制圧には興味を示さず、イーチマータ教主国への討伐軍派兵で手薄になっていた首都ベルクマリを強襲。わずか3日で首都一帯の制圧を成功させた。首都制圧後、フリーダム・フリートは中央政府に対して現政権の退陣とフリーダム・フリート構成員による臨時政権の樹立を要求したが、ゴドウィン・ライル首相はこれを拒絶。討伐軍による首都奪還を宣言した。
一方、ベルクマリ州南部でも事変が発生した。軍事区画アクアβ一帯を以前から占拠していた帝蘭軍(レゴリス帝国軍普蘭駐屯軍)が「駐屯軍の権益を堅守するため」としてベルクマリ州南方に進駐。同地一帯を施政権の範疇に置いたのである。対する中央政府はイーチマータ教主国と首都奪還に手いっぱいであり、帝蘭軍(レゴリス帝国軍普蘭駐屯軍)の進駐を980年1月1日までの期限付きで容認。鉱山採掘や議事堂など防衛を依頼した。
中央政府、臨時首都をケーニヒベルク市として発表
臨時首都ケーニヒスベルク市 |
イーチマータ教主国によりセーラン州、マリンレフト州の一部、フリーダム・フリートにより首都ベルクマリ、帝蘭軍(レゴリス帝国軍普蘭駐屯軍)によりベルクマリ州南部の施政権を失った中央政府はフオウ州ケーニヒベルク市(10,2)を臨時首都として定めることを発表した。
ゴドウィン・ライル首相は演説を行い、「まずは首都奪還とフリーダム・フリートの討滅、次にイーチマータ教主国の討伐」として、首都奪還に全力を注ぐ意思を鮮明にした。政権では「ここまで追い詰められている以上、レゴリス帝国やロムレー湖畔共和国の支援を受けるべき」との意見を述べる閣僚も存在するが、事実上の独立状態にあるとはいえ軍事区画アクアβ一帯を長年に渡って不法占拠し、また今回も混乱に乗じてベルクマリ州南部一帯を施政権下に置くなど領土的野心活動が見られるレゴリス帝国に対して、これ以上支援を求めることは混乱終結後の傀儡化にも繋がりかねず、またロムレー湖畔共和国もレゴリス帝国と共同歩調を取る国家であり、なによりも戦闘国家ロムレーなる別称を持つ大軍事国家であることから支援要請へのアレルギーは非常に強い状況に陥っている。
リブル民主主義人民共和国へ出兵要請へ
971年8月上旬の普蘭情勢 |
971年7月下旬、中央政府はリブル民主主義人民共和国から提案されていた「イーチマータ」の調査および制圧に至る協力を全面的に受け入れる方針を発表した。当初、中央政府では州政府の対応で十分な事案であり、仮に失敗したとしても中央政府の直接介入で鎮圧可能なものと想定していた。しかし、度重なる敗戦とフリーダム・フリートによる首都陥落、および帝蘭軍(レゴリス帝国軍普蘭駐屯軍)のベルクマリ州南部進駐に至って決断。リブル国軍の出兵を要請し「セーラン州一帯の奪還及び秩序回復」を依頼することとなった。
元々「イーチマータ」はリブル国内で発生した邪教テロ集団であり、元来の当事国に対して始末を寄託した形となる。これは帝蘭軍(レゴリス帝国軍普蘭駐屯軍)の活動により不信を強めているレゴリス帝国およびロムレー湖畔共和国からの介入を恐れる中央政府としても、苦渋の決断であったと言えるだろう。イーチマータ側は、リブル出兵に対して徹底抗戦の構えで、戦力の集中を図るためにマリンレフト州からは撤兵した。近日中にセーラン州の支配権をめぐってリブル国軍と交戦が開始されることが予想される。
※要請に基づき邪教テロ集団「イーチマータ」鎮圧までの間、リブル民主主義人民共和国は普蘭合衆国セーラン州一帯(0,0)~(6,7)において自由に軍事活動を行うことが可能となりました。
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