人口一千万人突破を目前とし、議会開設に向けて全国各地で地方政府主催の公聴会が開催され、五十六団体が参加し、政見を披露した。
ヨチヨチタウンの公聴会には、三十八団体が参加。
「全国民にベーシックインカムを!ワタシに投票すれば、長寿祝い金、就職祝い金、出産祝い金、入学祝い金、なんでもない日おめでとう金を振り込みます」
「我が国は食料も足りていないのだから、無職者を死刑に処して人口の均衡を達成しなければならない」
「覚醒剤合法化、ヒロポンを打って疲労をポンと飛ばそう」
「無職女性を公共慰安婦にし、弱者男性が女性器にありつける社会を実現しよう」
と、さながら百花斉放。
「とにかく可愛いワタシの演説を見てね」と訴える女性弁士が、壇上で全裸になり、演題に上って「観音様の御開帳」に及び聴衆から拍手喝采(写真)、臨場の治安部隊兵士が「弁士中止」と叫び、弁士が「官憲横暴」と金切り声をあげながら担ぎ出される一幕も。
今回の公聴会を踏まえ、議会制度への以降に向けての手ごたえを阿部宗里国軍最高司令官に問うと、「ないよ、そんなん。いやいやいや、ないやんかそら、なあ」と一蹴された。
議会政治への移行までの道は遠そうだ。