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【政治】エタニティーナ中務ソシアート代表就任

「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ」―ニーチェ

  フリューゲル歴1071年12月中旬、新たな中務ソシアート代表にヴェロニカ・エタニティーナ氏が就任した。前委代表であるレイラ・ユーティライゼナ氏は、エミーリャ・カマラデリーナ氏の時代より掲げられてきた”華嶺プロジェクト”の綱領に基づく官民を超越した経済統合政策を堅持してきたことで知られるが、会見では「専門である超越流通学の見識を直接的に活かせる実務に就きたい」と述べ、政治中枢から身を引く意向を示した。中務ソシアートのメンバーによる協議の結果、新たな代表にエタニティーナ氏が選ばれたとのこと。

 壇上に登ったエタニティーナ氏は、新代表としての抱負を求められると、華嶺プロジェクトを継続する意思をほのめかしながら、官民共同での宇宙開発を視野に入れた研究助成計画をマニフェストとして挙げた。「華は地に根を張るだけでなく、空へ伸びてゆくこともできる。それを私がこの身をもって証明する」―ロシジュアの宇宙開発は、他の先進諸国に比べて大幅に後れを取る。研究者あがりの代表がまとめる中務ソシアートが、身重なロシジュアを宙へと飛翔させるために、今後どのような舵取りをすることになるのか。ロシジュアの民草の関心が集まっている。

ヴェロニカ・エタニティーナ

 新代表であるエタニティーナ氏は、中務ソシアート代表としては初めての技術ソシアート出身。超越宇宙学を専攻し高次科学探求島で研究生活を送る傍ら、島内の総合ラボの運営と改革に意欲を示し、研究分野を超越した島内先端技術データベースの作成に貢献した。その後、科学行政の超越的な効率化を志して島外へ出向。技術ソシアート構成員、および中務ソシアート構成員へと就任。

 エタニティーナ氏と親交がある研究者の一人は、「爛々とした瞳の奥に、底知れぬ超越的な魅惑が溢れた人物。冗談めかして”主食はダークマター”と言うのが宴席での彼女の鉄板ネタだが、本当にそうだったとしてもおかしくない」とコメントした。

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