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ラエティア協定が発効 / 政府、BCAT脱退を発表

【ロムレー湖畔共和国との間に学術協定締結 セリティヌムの将来を担う留学生がロムレーへ】

 行政部教育・研究局は、ロムレー湖畔共和国との間にロムレー・セリティヌム学術交流協定を締結したと発表した。大規模な留学に関わる協定は初めてで、大規模な留学計画については今回で981年以降数十年ぶりで、二度目となる。
 協定にはセリティヌム・アカデミアを中心に、国内の大学・図書館が協力する形となっており、ヤヌアリウス共和国大学やウニベルシタス・ラティウムといった大学の学生がロムレーへ留学に向かうとみられる。人気が高い留学先としてはアンゼロット記念大学やロムレー大学が挙がっており、人文学を専攻する学生を中心に多くの学生がロムレー留学を希望している。
(留学については特集号で詳報する)

 行政部教育・研究局の担当者は「981年に留学した学生たちも多くのことを持ち帰り、今のセリティヌムの発展を担っている。これからロムレーへと向かう学生たちにもそうなってほしい」と期待をにじませた。

【政府、BCATからの脱退を明らかに。BCATからは加盟資格停止決議も】

 政府は1043年 5月下旬にベルクマリ包括的協力機構条約第6条に基づきベルクマリ包括的協力機構(BCAT)に脱退を通告したと発表した。経緯については政府は詳細を明らかにしていない。

 BCATの外交事情に詳しい専門家によると「ロムレー・セリティヌム学術交流協定」の締結に関してセリティヌム政府からBCAT側に対する事前通告がなかったことに一部加盟国が懸念を表明。その際に「セリティヌムがロムレー湖畔共和国からの釣り餌に釣られて学術交流協定を結んだように見える」と、他加盟国代表が事実と著しく異なる発言を行い、駐BCATセリティヌム大使は「安保条約といった軍事的性格の強い条約でもない、学術交流協定という民間の交流を促進させる協定に関して他国から干渉を受ける気はないし、釣られたという発言は著しく不適切だ」とした上で
 「そもそも問題とされるべきではない事柄がBCATにおいて問題とされるのであれば、BCATからの脱退も辞さない」と強く抗議したという。

 しかしセリティヌムを除くBCAT諸国はセリティヌムが脱退をほのめかした事に強く反発、BCATとの外交対話の努力が欠けていると一方的に非難し、セリティヌム側の主張に一切理解を示す事が無かった事から、政府は加盟国政府理事会に対してBCATからの脱退を通告したとみられる。

 BCATがその後、第4号決議としてセリティヌムの除名決議を可決している事について、外交局報道官は「セリティヌムとしての立場は加盟国政府理事会に対して通告し、決議によって我が国は義務も権利も失っているので、特別コメントすべき事はない」と述べた。一方で、BCATから報復的な追加措置があった場合には、必要に応じて対応すると述べた。
 
 BCATに批判的な識者は「国際社会のいわゆるはみ出し者が集まる組織に加盟した983年の決定こそがそもそもの誤り。BCATを現在主導している国々を見てみると良い。ガトーヴィチ帝国は813年戦争の敗戦国。普蘭合衆国はライン共和国への宣戦布告という正当性なき行為で当時多くの国から批判された。ヴェールヌイ社会主義共和国は一度国連から脱退し、同盟理事国枠が獲得できると見るや再加盟するような国だ。そのような国々が主導する組織に加盟した事が根本的誤りで、同盟理事国枠の獲得に加担すべきでもなかった」と、BCATに加盟した当時の決定と、BCATが同盟理事国を獲得する過程でセリティヌムが協力的であった事を批判している。

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