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3年目を迎えた王冠連合共通政府

Народное слово 12-978

3年目を迎えた王冠連合共通政府

去る978年8月、王冠連合は共通政府発足3周年の節目を迎えた。この間、王冠連合諸邦は友邦の援助を受けつつ経済体制の確立に邁進し、神の恩寵により着々と発展を遂げ、その内実を整えつつある。特に鉱工業の発展は目覚ましく、オーヴァリアの銀、クラカスの石、ショッテン=ローテンの鉄は良質の外貨獲得源として当面の王冠連合経済を牽引し、ゆくゆくは王冠連合の経済自立を支える存在となること疑いないであろう。(写真:クラコフ近郊の採石場)

聖王冠領内の政治情勢に目を向ければ、副王レスカス公ラティボルをその筆頭とした諸侯及び領主らは建設熱と投資熱に浮かされ、反オーヴァリア感情はすっかり後景に退いたかのように見受けられる。消息筋によれば、ヴィリゲリミナ女王(オーヴァリア大公ヴィルヘルミーネ)は聖王冠領議会の開設に消極的なかつての姿勢を再考しつつある。議会において多数の議席を占めるであろう貴族階級が一致して独立を叫ぶことを恐れていたのであるが、最早そのような事態は起こりそうもない。985年の共通政府発足10周年を目途に議会の開設は実現するとみられる。