メニュー 閉じる

957年までの主要報道

皇帝陛下本州帰洛。新元号「天徳」を制定

(公方府広報:949年12月17日)

 カルセドニー社会主義共和国の報道メディア「赤光」の報道をインターネットを介し目の当たりにした我が石動第三帝国公方府臨時政府は、直ちに同国に於いて在架石動朝廷とのパイプを持つ同国地方政党「南の風」との連絡を取り、「南の風」系漁業組合が派遣した遠洋漁業船に、畏くも 足利輝子征夷大将軍殿下がしたためたる在架石動朝廷宛の949年10月15日付けの解状を託した。解状の内容は以下の三箇条から成る。

  1. 石動皇帝の本州への帰国。
  2. 足利輝子征夷大将軍殿下への正式な将軍位宣下。
  3. 足利材子殿下以下、直衣宮皇帝皇帝陛下ご亡命後に留守朝廷から征夷大将軍に任じられた歴代足利将軍への将軍位追号。

 畏くもカルセドニー社会主義共和国におわす 石動皇帝扇宮皇帝陛下は以上三箇条を全てお認めになられ、これを承認する旨の同年11月1日付宣旨を在架石動朝廷をして発給せしめ、南の風系漁業組合の遠洋漁業船に託され、これを第三帝国公方府臨時政府に下された。これを受け我が公方府臨時政府は直ちにカルセドニー社会主義共和国との国交を開設、海軍艦艇を以て 皇帝陛下をお迎えする為に同国に軍艦の寄港先を問い合わせ、クリソプレーズ港を案内された公方府臨時政府は、直ちに同港におきながたらしひめ級重巡洋艦おきながたらしひめを派遣した。同艦は同年11月30日にクリソプレーズ港に到着し 皇帝陛下及び在架石動朝廷主要人物を収容。同年12月6日に石動本州の珠緒港へ到着し、 石動皇帝扇宮陛下の石動本州への帰洛が相成り、以て公方府臨時政府は解体され、大石動帝国の光復が宣言された。

 またこの度の石動光復を受けて、在架石動朝廷を主体とする宮内省は 皇帝陛下に元号の制定を奏上した。これまで歴史上石動には元号が存在せず、「明日香宮皇帝紀元こそが石動の暦である」という態度がとられていたが、宮内省を中心とする公家勢力から「元号とは天変地異等君主の徳が行き届かぬ際に徳を建て直し、君主の徳を広く海内に行きわたらせる重要な国事行為であり、石動再建と同時にこの文化を再建させるべきである」という建議が起こり、奏上に至った。畏くも 皇帝陛下に於かれてはこの建議を御裁可あそばされ、宮内省に於ける元号勘案を経て、新元号「天徳」が制定された。

 「天徳」の出典は『書経』「蔡仲之命」の「皇無親、惟是輔、民心無常、惟恵之懐。」勘案者は宮内省図書寮文章博士の橘望以卿。

 新元号「天徳」は12月8日より即日使用され、一か月足らずであるがフリューゲル歴649年は「天徳元年」となった。

3月3日の室満京地震により改元。新元号は「光格」

(公方府広報:天徳三年(951年)4月12日)

 今年3月3日に室満京市を襲った地震は帝都と周辺地域に甚大な被害をもたらし、50万人以上の死傷者を出した。これにより宮内省は改元を発議。勘案の結果、新元号「光格」を制定。5月より使用すると発表した。

 「光格」の出典は『書経』「堯典」の「允恭克譲、被四表、于上下。」勘案者は宮内省図書寮文章博士の橘望以卿。

 これによりフリューゲル歴951年は4月までが天徳三年、5月からは光格元年となる。

2月6日の南部地震により改元。新元号は「須晴」

(公方府広報:光格二年(952年)2月18日)

 今年2月6日に本州南部一帯を襲った大規模地震は山岡府・敷倉県に甚大な被害を及ぼし、100万人以上の死傷者を出した。さらに敷倉県水嶋発電所が地震により壊滅。全土の電力供給がストップする大惨事となった。これにより宮内省は改元を発議。勘案の結果、新元号「須晴」を制定。3月より使用すると発表した。

 「須晴」の出典は毛沢東の漢詩「雪」の「須晴日、看紅裝素裹、分外妖嬈。」勘案者は宮内省図書寮文章博士の豊臣綾修卿。

 これによりフリューゲル歴952年は2月までが光格二年、3月からは須晴元年となる。

大秋津国の細川経政上将軍殿下御訪石。公方府庁舎で首脳会談。

(公方府広報:須晴二年(953年)5月20日)

 5月18日、大秋津国天照院幕府の上将軍であらせられる細川経政殿下が訪石された。

 そもそも大秋津国については、先の949年10月8日付けのカルセドニー社会主義共和国の報道機関「赤光」の報道により、同国が石動地域を「保護国」化したと喧伝し、石動皇帝山城宮を名乗る正体不明の人物を擁立していたことが明らかになっていたため、公方府・治部省は同国に対する警戒心を抱いており、建国時の同国からの国交樹立の提案も保留としていた。しかしながら大秋津国側の報道によって、大秋津国が擁していた山城宮なる人物は、812年に三好政権によって嘉川道から追いやられ、秋津国佰愿諸島へ逃れていた、石動南朝皇帝家の末裔である常盤宮王の末裔であることが明らかとなった。また同国が石動を保護国と号していたのは、先の山城宮の存在に加え、同国南部の人工島「扶桑」に石動人の移住を推奨していたことによると判明した。これにより治部省は大秋津国との国交開設を承認。また大秋津国の申し出を受けて、5月18日の細川経政上将軍殿下の訪石が実現した。

 上将軍殿下は宮中へ参内し、 児島宮太上皇帝陛下、 扇宮皇帝陛下に謁見された上将軍殿下は、公方府庁舎へ訪問。我らが石動統一の実現者たる女傑にして百戦百勝の鋼鉄の霊将、 足利輝子征夷大将軍殿下と首脳会談を行われた。 征夷大将軍殿下と上将軍殿下の会談は終始和やかに行われ、また会談の席上にて上将軍殿下は 征夷大将軍殿下に秋津茶・和三盆糖・八ツ橋を進呈された。本会談を終えて 征夷大将軍殿下並びに上将軍殿下は、「石秋友好修好条約」を調印された。本条約は「石動皇帝」一件で問題となった山城宮殿下を石動皇族たる王として承認する他、在秋津石動人の段階的帰国、両国の査証免除、学術交流の推奨、犯罪者の相互引き渡しを定めるもので、以て大秋津国との新たな友好の道が開かれるに至った。また 征夷大将軍、上将軍両殿下は公方府庁舎五階の剣道場で試合を行われ、両者ほとんど互角の名試合を演じられた。

 かくして有意義な形で石秋首脳会談は終了し、同日夜半には上将軍殿下は 皇帝陛下主催による宮中御陪食に参加され、広く石動の名士と交流された。かくて大秋津国上将軍殿下の訪石は両国の修好がための多大なる実績を遺し、翌19日に上将軍殿下は大秋津国へ帰国された。 征夷大将軍殿下は秋津茶・和三盆糖・八ツ橋の進呈品への返礼として、金覆輪の太刀一振りと、御謹製の洋菓子一包を上将軍殿下に進呈された。

我が国WTCO加盟。再建後の弾みとなるか

(山王新聞:須晴二年(953年) 6月14日)

 今月五日、二条治子権宮内卿兼治部卿はカルセドニー社会主義共和国首都クリソプレーズに於いて、国際交易協力機構条約に調印した。これを受け 将軍殿下は立法会議評定院緊急寄合を招集。同条約の批准決議を行った。結果は満場一致での可決となり、批准通知書が昨13日にクリソプレーズに於いてカルセドニー社会主義共和国政府に寄託され、同条約が発効、我が国は国際交易機構「WTCO」加盟国となった。

 二条治部卿は会見に於いて「WTCO加盟は再建後の本朝の国際融和路線を象徴するものであり、工業国としての成長を期す本朝が国際経済に利さんと期し、また本朝益々の発展を期す為の布石となるであろう」と発言し、再建石動の国際協調路線とこれによる国益増進を強調した。

 しかしながらWTCO加盟国である神聖ガトーヴィチ帝国は、著しい財政不安が常態化しており、公安警察への給与未払いによるゼネストが発生する中、WTCOや他国からの債務を増幅させていっており、WTCO内に内患を抱えていると言っても過言ではない状態を呈している事から、一部の国民はWTCO加盟に対する批判的言説を挙げている。

 これについて山岡帝国大学経済学部教授の編江鼠造氏は「経済協定であるWTCO全体の結束は穏やかなものであり、仮にガトーヴィチの財政破綻が深刻化しても我が国に対するリスクは微々たるものではないでしょうか。むしろ現在の開発独裁体制によって我々国民が政治参画からつまさじきに於かれている事態のほうが我々国民にとっての最大の課題なのではないでしょうか」と語った。

 なお編江鼠造教授は本記事の国内発表の翌日の6月15日に、守護軍憲兵隊司令部表町分隊に将軍誹謗の罪で検挙された。(各国語Web版記事のために追記)

立法会議法改正。与党は立将・仏法・神道連立政権

(山王新聞:須晴三年(954年)8月18日) 

 今月9日、立法会議法及び公方府改正が行われた。この改正は民選議員による立法会議民評院の復活と、民選議員による民部閣僚と副管領別儀預寄人(いわゆる国務大臣)の設置、また民部閣僚所管官庁以外の官庁(公方府・政所など)に民選議員による政務次官を設置することを定めたものである。同改正は第三帝政期の身分代表制民主主義の復活を期すものであり、また第三帝政期にはなかった政務次官や副管領別儀預寄人の設置など、第三帝政期とも一線を期すより民主的な改革であると公方府は強調した。これにより今月12日に民評院総選挙が行われ、立将自由党・仏法政治連盟・惟神道翼賛同胞連盟(かんながらのみちにしたがいたたうるはらからのつどい)三党による連立政権が政権権与党と成った。各政党の獲得議席は以下のとおり。

  • 立将自由党(与党):162
  • 仏法政治連盟(与党):36
  • 惟神道翼賛同胞連盟(与党):15
  • 民主党:48
  • 立正安国党:25
  • 社会労農党:22
  • 表現の自由を守る党:15
  • 社会主義合法闘争連盟:13
  • IHKから国民を守る党:8
  • 無所属:6

 与党は会合の上、民部閣僚の長であり、民選議員による閣僚の最高職である副管領に三階敏弘氏を指名。三階復管領は副管領以下の民部閣僚の指名を行い、 皇帝陛下がこれをご承認された。これにより16日に副管領以下民部閣僚除目の儀が宮中に於いて執り行われた。今回任命された民部閣僚は以下のとおり。

  • 副管領:三階敏弘(立将)
  • 民部所別当:伊吹文化(立将)
  • 商売所所司:室戸文明(立将)
  • 伝馬所所司:北島孝治(惟神)
  • 労働所所司:蓮風拝(仏法)
  • 副管領別儀預寄人(防災):泉退次郎(立将)
  • 副管領別儀預寄人(外交政策):小野田美紀(立将)
  • 副管領別儀預寄人(経済財政政策):鈴木高子(立将)
  • 副管領別儀預寄人(国防政策):石橋鯨類(立将)

 副管領就任に際し三階副管領は「我が大石動帝国は 征夷大将軍殿下が国を治められる世界に稀を見る独自の政治文化を伝える伝統と栄光ある国家です。今回の民評院総選挙に当たって国民の皆さんが私達、 将軍殿下の大権を守っていこうとする立将自由党に多くの投票をして下さり、我が党が与党と成ったことは、石動国民が 将軍殿下を崇敬し、この大権を守っていこうと考えておられる証左です。こうした将軍大権を否定し、 将軍殿下を蔑ろにしようと画策する野党勢力を支持する者は、国民の中では一握りかもしれないが、見つけたら撲滅して」と語り、野党から激しい指弾を浴びた。

サンサルバシオン二輪閉幕。バレー我が国無念の銅

(旭日新聞:須晴四年(955年)7月1日)

 ヴェールヌイ社会主義共和国首都サンサルバシオンに於いて行われた第六回国際スポーツ大会は、今年6月30日に閉幕した。我が国は674年のヴェールヌイ他ソサエティ加盟国数か国による我が国に対する集団断行を蹶起として同国とは国交を有していないが、文化的イベントである国際スポーツ大会に政治的理由を背景とする不参加を行うべきではないとする公方府及び治部省の主張により、本大会への参加が相成った。

 特に国民の注目を集めた競技は野球・柔道・バレーの三種目であった。

 野球に於いては山王ティターンズ監督の押井護氏を代表監督とし、選手全員をプロリーグから選抜する代表チーム「キビツヒコ石動」が編成されたが、リブル猛虎軍、ラースタチキ・ガトーヴィチなど実力に劣るチームには一方的な勝利を収めたものの、強豪ミルズ代表をはじめとする諸国のチームに悉く敗退。押井監督は代表チームとともにヴェールヌイ入りした報道陣に対し、「立ち食いそばが食えないのでやる気が出ない」と発言。公方府商売所は急遽立ち食い蕎麦チェーン店「無事そば」調理スタッフの急派を決定した。しかし押井監督が「無事そば」を「まずい」と一蹴。やる気をなくした監督は野球そっちのけでヴェールヌイ各地の駐屯地で兵器類の展示を見て歩く日々を過ごし、終には格下であるはずのラースタチキ・ガトーヴィチにまで惨敗を喫する事態となり、順位は中の下でリーグ戦を終えた。国内野球ファンからは押井監督を指弾する声が溢れたが、押井監督は飄々とした態度で球界引退を表明。元アニメ演出家という特異な経歴を活かし、今後はアニメ映画監督として活動していくと語った。

 また柔道に於いては芳しい成績を残したものの、惜しくも大秋津国代表に破れて銀メダルとなった。柔道代表の近藤亞美選手は「惜しくも結果は銀となりましたが、各国代表と全力で戦えたので悔いはありません。国に帰ったら、次に二輪に出る選手は今度こそ金が取れるよう、後輩たちを指導していきたいと思います」と語った。

 また、バレーに於いては国民の間で金が確実視されて意にもたにも関わらず、セニオリス代表・トラハト=ラシュハ代表に破れ、結果は無念の銅となった。国際スポーツ大会バレー競技に於いて石動代表が金メダル以外の結果を遺すのは本大会が初となる。中田久視子代表監督は「多くの国民が金を切望していた本競技に於いて、恐らく石動人にとっては名前も聞いたことが無い二ヶ国の代表に破れて、金メダルを逃してしまったことは、誠に面目次第もない事態であり、代表監督としてこの様な結果を残してしまったことに深くお詫び申し上げます。しかし、どうか代表選手のみんなを責めないでください。彼女らは世界に冠たる石動バレーを体現する選手としてみな素晴らしいパフォーマンスを見せました。全ての敗因は私のコントロールミスにあります。皇帝陛下が腹を斬れと仰せられるならこの地で腹を斬ります。しかし彼女たちだけは、石動バレーの名誉と名声を守るために戦った、石動の女傑として迎えてあげてください」と涙ながらに語り、多くの国民の同情を誘った。また表彰式に於いてセニオリス国歌が流れる中、泣き崩れる石動代表をセニオリス代表が見かね、セニオリス国歌の演奏が終了したのち、セニオリス代表監督が、「かつて世界に冠たる存在であった」石動バレーに敬意を表し、石動国歌「海行かば」の演奏・斉唱を提案。サンサルバシオン会場に我が国歌「海行かば」が演奏・斉唱されることとなった。 

大石動帝国国歌「海行かば」

海行かば水漬く屍
山行かば草生す屍
大君の辺にこそ死なめ
かへりみはせじ

 石動国歌「海行かば」が演奏される中、石動報道陣の隣に居合わせたガトーヴィチ報道陣の一人は「まるで今大会のバレーの結果を象徴するような歌だ」と口ずさんだという。

 かくしてバレーに於いて惜しくも金メダルを逃し、銅メダルという結果に終わったサンサルバシオン二輪は石動のみならずすべての参加国の同情を集める形で幕を閉じた。バレー石動代表の善戦を称え、 皇帝陛下は中田代表監督以下すべての代表選手団に紫綬褒章の授与を指示され、代表チームの帰国後に褒賞としては異例の 皇帝陛下手ずからによる授与式が執り行われた。授与式を終え 皇帝陛下は「今回は惜しい結果となった。次こそは金を」と仰せになられた。

 かくてサンサルバシオン二輪に於ける我が国のメダル獲得数は銀1(柔道)銅2(バレー、射撃)という、二輪が始まって以来最低の結果となった。しかしこれはつい数十年前に本土統一を成し、実に二世紀半ぶりに国際社会に復帰した我が国としては上出来と言わざるを得ず、我ら石動人は今後の我が国のスポーツ文化の成長に期待しなければならないであろう。

押井護監督作品「天使たちの卵」公開。初演で観客の八割が居眠り

(山王新聞:須晴五年(956年)7月8日)

 サンサルバシオン二輪での惨敗を受け球界引退とアニメ映画監督への転向を表明していた押井護監督の処女作であるアニメ映画「天使たちの卵」が昨日7日に公開された。映画の内容は難解を究め、初演で観客の八割が居眠りを来たし、本作品の公開以降、映画館スタッフは居眠りした観客を起こして回る業務に忙殺された。しかしながら 居眠りした観客らは「寝ちゃったけど内容が分からないのはもったいないからもう一回観たい」と口をそろえて語り、内容が難解であるにも関わらず好調な 売り上げを見せている。

・「天使たちの卵」あらすじ

ノアの方舟が陸地を見つけられなかったもう1つの世界。巨大な眼球を模し、中に複数の人型の彫像が鎮座する宗教の象徴のような機械仕掛けの太陽が海に沈み、世界は夜を迎える。方舟の中の動物がすべて化石になった頃、忘れ去られた街で一人の少年と一人の少女が出会う。

 なお同作品は有料でのインターネット配信も開始しており、こちらで視聴可能。

昨年十二月の地震により改元。新元号は「景雲」

(公方府広報:須晴六年(957年)年2月8日)

 昨年12月15日に本州北部を襲った大規模地震は新見県・津山県・美作県に甚大な被害を及ぼし、30万人以上の死傷者を出した。さらに新見県の畜産場が地震により壊滅。同地震により同地で飼育されていたブランド牛「千屋牛」が死滅。首都を中心に牛肉の買い占めが横行する混乱状態となった。これにより宮内省は改元を発議。勘案の結果、新元号「景雲」を制定。3月より使用すると発表した。

 「景雲」の出典は『十八史略』の「時星出、卿興」勘案者は宮内省図書寮文章博士の橘望以卿。

 これによりフリューゲル歴957年は2月までが須晴六年、3月からは景雲元年となる。

空前の二条基子ブーム。背景はソサエティへの国民的敵愾心か

(旭日新聞:景雲元年(957年)8月9日)

 今年7月に公開された映画「物具装束を着た悪魔」は第四帝政期始まって以来の興行収入をはじき出している。同作は第三帝政期のサン・ピエル危機当時に外務卿を務め、同問題の引責を取る形で辞任に追いやられた二条基子外務卿の栄光と没落を描く作品となっている。また同作品のテーマソングである椎名蜜柑の「摂関ポリティシャン」は国内で空前のヒット曲となり、957年コリオンチャート一位を獲得した。

 このように国内には今や空前の「二条基子ブーム」が到来している。こうした背景について石動史学者の亀田敏嵩氏はこのように語る。「かつての第三帝政期にソサエティ加盟国から我が国に行われた一方的な集団断行は、我が国国民にソサエティに対する強い敵愾心を植え付けました。この歴史的経緯は未だに国民の間に語り継がれています。こうしたソサエティへの国民的敵愾心は翻って当時の集団断行によって出世ルートを絶たれた当時の石動の外務卿にスポットを当てるに至り、もはや歴史的人物である彼女が、『判官贔屓』のような形で脚光を浴びる原因となったのではないでしょうか」

 949年の再興以来、この957年に至るまで、我が国に対し国交再開の交渉を行い、我が国と国交を再開した当時のソサエティ加盟国は神聖ガトーヴィチ帝国・レゴリス帝国の二カ国にとどまっている。これについて、かの二条基子外務卿の後裔でもある二条治子権宮内卿兼治部卿は、「当時我が国に対して一方的な集団断行という蛮行を働いたソサエティ加盟国に対しては、当該国から我が国に対する国交正常化のための交渉がない限り、我が国から国交正常化交渉を行うようなことがあってはならないという点は、公方府・宮中・立仏神政権与党によって確認されている統一見解である。本朝の再興から既に8年以上の歳月が経過しているにもかかわらず、未だに我が国に対する国交正常化交渉が成されていないという事は、瓦烈を除く当時のソサエティ加盟国が我が国との関係を修復しようとする意思がない事の顕れと言わざるを得ず、これが「平和友好国」であるはずの国連加盟国の態度として相応しいかと言えば、甚だ疑問と言える」と語った。

 最後に、椎名蜜柑氏の「摂関ポリティシャン」の歌詞を紹介することで、本記事を締めくくる。

「摂関ポリティシャン」椎名蜜柑

ステイツマンじゃなくて 野心に満ちていた
公卿の家柄で 国粋主義者の貴女は
二条前外務卿 摂関ポリティシャン
二条前外務卿 摂関ポリティシャン

二条前外務卿 摂関ポリティシャン
二条前外務卿 摂関ポリティシャン

したたかな微笑みの その裏ではいつも
石動こそ神国と 世界の中で言っておられた
二条前外務卿 摂関ポリティシャン
二条前外務卿 摂関ポリティシャン

史上最高の 藤氏の長者

They  abandoned diplomatic negotiations.
That’s barbarities beyond aggressive war…

二条前外務卿 摂関ポリティシャン
二条前外務卿 摂関ポリティシャン …

その他のニュース

【国際】瓦帝、エステル地域制圧作戦終了後に同地域が消滅

【国際】架共和国議会で革新党第一党に。南の風惨敗に一部石動人から落胆の声

【社会】女学生の間でリブル音頭が大流行。「SNS映えする」

【広告】カッコインテグラル!モトダ・インテグラルDA5発売!お求めはお近くのモトダベルノ各店へ

【広告】肉体レベルで『時』を超越すると(※1)、神好みの若さが付いてくる。それが蘭奢体〈ランジャタイ〉システムのファイルたち

【各ファイル進化時間に対応】

 そしてシステム最大級の言語で(※2)記述された
『芙早子〈フサコ〉.sys』、『エバンス.sys』各ファイル新登場!
……進化時間を遊泳する風呂と音楽(※3)をご堪能下さい。

※1…霊体レベルの話であれば解り易いが、肉体レベルでないと進化できないパラドックスに注意の事。
※2…無敵を誇るCDXの言語に次ぐ言語でプログラミング。霊とか仏、アクアマリンの神託等の言語とは正反対にして、遥かに洗練されている。故に精神世界こそが退化の元凶であることも身体で理解できる。
※3…芙早子のぬるま湯に漬かりながらヘッドフォンでエバンスすると最高。

(価格:滿子→800貫/芙早子→400貫/エバンス→4v系・3.3v系各400貫,6v系500貫)

●『芙早子.sys』の汎用性について

このファイルは、皮膚の界面バリアに於けるエネルギー的な非常に難しい問題をクリアして、体外から体内へ蘭奢体情報をスムーズに流入します。そのため汎用性が高く、風呂だけでなく化粧品に移植すれば化粧をしたまま睡眠しても肌が荒れるどころかどんどん良くなってゆく特性もあり、このファイルから始められるのも良い事です。

フリューゲル・メーション

〒3352 敷倉市中商郵便局私書箱21号
開発室/0835(411)339256
敷倉市・長尾町 〔偶数月広告〕

関連投稿