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ザラフィアンツ首相、議会で所信表明演説

人民議会選挙の結果を受け、人民議会は労働党のエレーナ・ザラフィアンツ書記長を首班指名。
これにより同氏は6代目閣僚評議会議長(国家元首としては7代目)に就任した。
945年10月、ザラフィアンツ首相は議会にて所信表明演説を行った。
以下はその全文。

(はじめに)
我が共和国は、937年11月に再建復興を声明して以来、政治・経済・外交の様々な課題に同時に向き合わねばならない国難の只中にあります。
このような中、共和国の全ての党は、全党連立、いわば挙国一致の体制で、まずは我々の国土回復と最低限度の衣食住環境の整備に取り組みました。これが早期に達成され、正当な選挙を経て人民議会を再開させ、再び正常な政府機能が取り戻されたことは、これ以上無い喜びであります。
同時に、人民の審判を経て、労働党政権を発足させ、閣僚評議会議長を拝命いたしました私自身、その重責を果たすべく、あらためて身を引き締めて臨んでまいります。
私はまずなによりも、共和国の国土回復達成と現在までの復興進捗について、日々奮闘した共和国の全ての人民と、これを現在まで支援してくださった全ての国々に、深い感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうございます。

(国内政治について)
労働党政権の発足にあたり、私は全ての閣僚に「経済復興と人民生活の向上」を再優先課題として位置づけ、全ての事業がこれに通ずるようにしなければならない旨、指示をいたしました。
一般に、共和国の最盛期は600年代から700年代前半かけてであったと言われています。その時代、我々は経済力や軍事力で列国の水準に及ばないものであったにも関わらず、社会主義国として唯一その存立を維持しながら、自主独立した経済構築と国際外交を力強く推進し、文化芸術においては隆盛を極め、世界最高の安定国家と謳われました。これは過去における、ひとつの結果であり、他者からの評価であり、歴史であります。
私は、純粋社会主義に基づく共和国の存立意義について思いを致す時、614年の建国50周年の祝典で、当時のサロート首相が述べた言葉が全てであると思います。

「社会主義は扉を閉ざすのでなく、他者に手を差し伸べ共存することです。夢を描き、それを実現させることです。私たちの信じる理想は、平和と平等、本当の豊かさを希求する世界全ての人民を鼓舞しています。資本主義の無意味な生存競争を拒まなければならない。出世主義や消費社会を望まず、善意を施し、労働に励んで、自らの手で豊かな人生を築くことは、人類が等しく享受すべき権利なのですから。不完全な我が国ですが、この権利をヴェールヌイに住まうすべての人々に精一杯に保証すること、ただそれだけが共和国の存在意義であり、50年間の全てがこのためにありました」

【★共和国建国50周年】各地で式典やパレード、期間中の音楽祭開催を告知

我々のこれからの50年間は、まさしくこのようにあるべきなのです。
労働党は、私達の純粋社会主義の理想が、人民大衆の幸せのためのみ存在することを今一度確認いたします。それは我が党のみならず、文化自由連盟、民主農民党の諸氏についても同様でありましょう。
再開した人民議会において、我々は自由闊達に議論し、そして団結して、共和国の国力を最大限に発揮しようではありませんか!

(経済について)
さて、目下の課題である経済復興について述べます。
我が党と政府は、自主独立の完全自給経済の再建を目指します。
しかしこれは復元を意味するものではありません。
共和国の指数上の最大値は700年代にありますが、これは真に国力を表す数字ではなく、こと経済においては、当時の構成が最適解であったという認識にはありません。
よりスリム化し無駄の排除を図ると共に、時に大胆な施策も導入すべきであります。
我々には、ある分野においては豊富な知見がありますが、一方で大きく理解が不足している分野もございます。
我々はこれから十数年をかけ、指数上の発展途上国の水準値である内に、経済実証実験を行って、新たなデータ蓄積を図ります。
これは初となる工業政策の転換も伴うものになるでしょう。
またこれを阻害しない範囲内で、交易の拡大にも取り組まなくてはなりません。一次産業における余剰がその主力となることに変化はない見込みであり、これを効果的に輸出して開発財源に充当したいと考えます。
交易にあたっては、引き続きFENA標準/優遇レートを基幹レートとして位置づけ、場合によりその他の国際標準も念頭に、都度決定をしていくことが望ましいと考えています。

(外交について)
次に、外交政策について述べます。
共和国は、国際協調、人道主義を軸とした積極外交を推し進め、良好な国際関係の構築を図ってまいります。
建国以来の外交方針は「対等」「平和」であり、これを私の政権においても踏襲し、相手が大国であれ、建国間もない途上国であれ、相互利益を重視し、もって国際平和に寄与するものです。

見るに、現在の国際情勢は平穏に満ちたものです。
通信網の発達が世界の距離を縮めたこと、大国と中堅諸国の関係性が成熟を迎えた結果であり、これは平和を維持することに貢献している一方で、変化の乏しさに拍車をかけています。
これはフロンティア精神を持つべき宇宙移民に起源を持つ我々が、発展性を失うことにも繋がります。
であるからこそ、微力であれ共和国ができる限りの積極外交を行うことは重要であり、真に広い意味で国際貢献になると信じております。
その為に、必要な国際機構への復帰、参画も進めてまいります。
FUNへの加盟申請はその一例です。※947年5月に正式加盟済
また主体的で良好な国際関係の構築に向け、私自身、外国訪問も積極的に実施してまいりたいと考えています。

(安全保障・SSpactについて)
また既に報道されておりますように、共和国はサンサルバシオン条約へ復帰をいたします。
サンサルバシオン条約は、共通の利益と価値を有する国々による相互扶助・集団安全保障体制の担保であり、共和国首都で調印された本条約が、共和国の停止を経てもなお、変化を加えながら新たな締約国を迎えつつ維持発展してきたことは、喜ばしいことではないでしょうか。
共和国の独立を防衛する為にも、集団安全保障体制を主体的に構築することは、かつてと同様に必要なことであります。
その意味で、原加盟国としての地位を回復するに到れることは、共和国にとりどれだけ幸いなことでしょうか。
当然のことながら、これはただ運が良いということではありません。
再建復興間もない共和国を、制限なしに正加盟国の地位に復帰させるということは、現締約各国が、それだけの期待を共和国に寄せ、また信頼をしてくださった証であります。
そうした意味でも、締約国友邦との関係は重要なものであります。よって、再び共和国が条約機構において必要な負担を追うこともまた重要なことなのです。
共和国にとり、経済復興が再優先課題であることに変わりはありませんが、集団安全保障体制の中で必要な責任を担うこと、また元来の目的であるところの自主防衛を果たす上でも、必要最小限の戦力保持は不可欠です。
私の政権において、段階を経て、国家人民軍の再建整備を実施して、その責任を果たす決意です。

(おわりに)
国の形を決めるのは、政府や党ではなく、主権者たる人民であります。
一度は停止した国体が、そのまま再建された事実は、この地にに住まう人々が、国父ノルシュテインが示した純粋社会主義共和国の理想を、再度追い求める決意を高らかに宣言したものだといえるでしょう。
我が党と政府、そしてここにいる全ての代議士が、与野党の区別なく、人民からの信託に必ずや応えることを声明しましょう。
私はその為にはあらゆる努力を厭わず、首相としての責務を全うしてまいります。
ご清聴ありがとうございました。

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