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上院議員7名、後任決まらず下院指名

919年3月19日付〈中央通信〉

 シジト・カーネリアン大統領が憲法の規定で投票を経ずして再選した後の行政府の人事が混乱している。引退したセレハ・シトリン内務公安委員長、クァラト・カーネリアン軍部委員長、ケレス・モリオン生産搬送配給委員長の後任の任命は滞りなく進んだが、その下の上院議員の選出において各委員会が後任候補を推薦せずに上院議員が任命できない事態に陥った。
 上院議員の任命権は各委員会の委員長にあるが、委員長が現憲法下において大統領の指名性となって以降、各委員会の意向を無視して大統領に近い人物を委員長に任命するケースが続いており、今回の事態はこれに対する委員会の「反乱」と言える。特に影響が大きいのが内務公安委員会で、セレハ・シトリン前内務公安委員長の引退に伴いシジト大統領が連合党系のテレア・アメシスト上院議員を任命したことに委員会側が猛反発、委員会が後任候補を推薦しなかったことで5枠中3名の上院議員が任命できない事態となった。同様の事態は動力委員会、住環境委員会、技術委員会、外交委員会でも1枠ずつ発生しており、計7名の上院議員について委員長の指名が困難な状態となった。
 これを受けて下院は特別立法を行い、委員長の任命権を一時的に制限して下院が直接上院議員を指名した。この際指名された上院議員は委員会の要求していた政治的スタンスを持つ人物ばかりで、委員会側の要求を下院が受け入れる形で妥結が図られたと言える。結果、内務公安委員会には人民党系の上院議員が3人送り込まれる形となり、低下傾向にあった「三大城塞」内での人民党の影響力がやや回復した。

第二次シジト政権の顔ぶれ

委員長氏名備考
中央処理委員長イルト・デマントイド無派閥、2期
内務公安委員長テレア・アメシスト連合党系、新任
軍部委員長ランク・スティショバイト無派閥、新任
動力委員長エルナンド・ロサス・ペルニーア無派閥、4期
生産搬送配給委員長キンナ・ツァボライト革新党系、新任
住環境委員長カシア・アメトリン革新党系、2期
研究設計委員長トレン・ブラッドストーン連合党系、2期
技術委員長ドーア・クリストバライト連合党系、2期
外交委員長タイク・コーサイト連合党系、3期

 9名の委員長のうち6人が再任と、シジト政権の連続性を強調した形となった。新任されたランク・スティショバイト新軍部委員長は3代前からの職業軍人で、イルト・デマントイド中央処理委員長と同じ「中道派」に相当する。計画経済こそが社会主義共和国の原理であり、イデオロギー的な位置づけをあまり重要視しない「中道派」は行政府内で勢力を広げつつあり、その傾向がここにも表れた形となる。テレア・アメシスト内務公安委員長は上院議員の一斉引退に伴い唯一の候補として事実上自動的に指名された連合党系の人物であるが、既報の通りこの指名は内務公安委員会を憤慨させ上院議員指名の混乱を招いた。ケレス・モリオン前生産搬送配給委員長は後任として同じ革新党系のキンナ・ツァボライト上院議員を指名しており、シジト大統領もその意を汲んでキンナ上院議員をそのまま任命したことから大きな騒動は起こらなかった。

新洲府共和国、一般理事国臨時選挙に立候補

 新洲府共和国はFUN総会第7回通常会期で決議が可決され成立した一般理事国臨時選挙に対する立候補を表明した。臨時選挙では一枠の理事国枠が争われるため、現在理事国の地位を有しその維持のために臨時選挙に立候補するとみられているガトーヴィチ民主帝国との間で選挙戦が展開されることが予想されている。
 外交委員会は新洲府共和国の立候補について「寝耳に水」とし、ガトーヴィチの再選を支持する立場に変更はないとの見解を表明したが、革新党の下院議員などからは「FUN安保理の理事国が固定されることで硬直化することは避けなければならず、新洲府共和国の安保理入りが望ましい」とする意見も出ており、親瓦的な立場であるタイク外交委員長は難しいかじ取りを迫られている。

【国際】瓦、統治委員会へのミルズ人雇用拡大を提起。共和国は「是々非々」。
【経済】建材備蓄不足傾向続き瓦より緊急輸入。建材業を重視する「南の風」は反発。

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