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第1次テンク政権閣僚カタログ

このアンソロジーでは、895年に発足したテンク・モスアゲート政権の閣僚を紹介します。。各政治家の「政策スライダー」及び(初めてこのカタログに掲載される時点での)疲労値を載せ、できる限り詳細な設定も解説しています。なお、あくまでアンソロジーなのでこの記事の内容、特に数値データについて直接報道すること等は避けてください(設定部分に関しては使っても構わないですが、一度カルセドニーPLに確認してください)。
疲労値については、6年ごとに「委員長:+2、上院議員:+1、局長候補+3」されます。また、「疲労値^2%」の確率で引退することになります。大統領は疲労値による引退処理の対象外(大統領就任時点で扱いとしては引退)となります。
各委員は局長候補として登場した時点で疲労値1~3がランダムに割り振られています。また、処理順が大統領選出→引退処理→昇格処理であることを踏まえると、上院議員 (局長)の最低疲労値は4、委員長の最低疲労値は5ということになります。疲労値が10に達した委員は次の改選時に必ず引退するので、上院議員は理論上最大7期42年、委員長は最大で4期24年を務めることができます。

テンク・モスアゲート

政策スライダー

民主ー独裁左派ー右派開放ー閉鎖自由ー計画タカーハト介入ー孤立疲労値
738888引退

各党との政策距離

人民党革新党民主前進党連合党南の風地方党
11131961516

設定

カルセドニー社会主義共和国第2代大統領。民主独裁7、左派右派3は連合党と一致しているが、それ以降の4指標はほぼ人連両党の中央に位置している。相対的には連合党寄りの人物であるが、連合党員の中では突出して人民党に親和的である。人連連立政権をつなぎとめるために現れたような人材であり、下院で連敗を喫しながら人連政権がレテン・ウェストカーネリアン前大統領から無事に引き継がれたのは彼の存在あってこそであろう。
革新党との政策距離も離れているとはいえず、革新党とは明確に対立関係だった(距離18)レテンと比べるとこちらからの支持を取り付けることにも成功していると言える。野党としての立場から革新党は明確にテンクを支持することはしないが、894年の大統領選挙上院投票で革新党系上院議員がほぼ完全にテンクを支持したことからある程度その立場を察することができる。
一方で、テンクの「中間的」態度は各党の急進派からすると安易な妥協に映るとも言え、FUN総会でのガトー決議案への投票(賛成方針だった外交委員会に人民党が圧力をかけ、最終的には大統領の判断で棄権となった)はガトーの盟邦としての地位を重視する立場から賛成票を求めていた連合党主流派からは顰蹙を買っている。

ルハン・ヘリオトロープ

政策スライダー

民主ー独裁左派ー右派開放ー閉鎖自由ー計画タカーハト介入ー孤立疲労値
91910899

各党との政策距離

人民党革新党民主前進党連合党南の風地方党
31727142324

設定

中央処理委員長。前任者であるイェント・ユーファストーンの引退に伴いテンク大統領によって指名されたが、「いわゆる」人民党系の政治家である。(大統領就任以前中央処理委員であった)レテン前大統領に非常に立場が近く、中央処理委員長に指名されたのはテンクの人選と言うより「中央処理委員会上層部には似たような委員しかいない」という単純な事実に基づく。三大城塞の内部はほぼこのような状態が続いており(ラリシ以降軍部委員会は少々事情が変化しているが)、かつては労働党の、今は人民党の地盤を保証している。
政策についてはレテンと大差がなく述べるほどのものではない。既に引退を間近に控えている(疲労値9)と目されており、この中央処理委員長が政界での最後のポストになることはほとんど疑いがないため、「次の大統領」をめぐるレースではほとんど注目されていない。

ケンヤ・シトリン

政策スライダー

民主ー独裁左派ー右派開放ー閉鎖自由ー計画タカーハト介入ー孤立疲労値
1029107108

各党との政策距離

人民党革新党民主前進党連合党南の風地方党
31727142326

設定

内務公安委員長。前任のケレナ・コーサイトの引退に伴いテンク大統領によって指名されたが、「いわゆる」人民党系の政治家である。レテン前大統領に非常に立場が近く、内務公安委員長に指名されたのはテンクの人選と言うより「内務公安委員会上層部には似たような委員しかいない」という単純な事実に基づく。三大城塞の内部はほぼこのような状態が続いており(ラリシ以降軍部委員会は少々事情が変化しているが)、かつては労働党の、今は人民党の地盤を保証している。
ここまで書いてあることがルハンと全く同じであることから明らかだが、ルハンと言うべきことはほとんど変わらない。やはり12年後の次回大統領選までには確実に引退している(疲労値8)と目されていることから、政界での注目は薄い。引き継がれてきた人民党の地盤を粛々と下に引き継ぐのが彼の役目であり、後任の上院議員の任命が済んだ今その役割もほぼ完了していると言っていいのではなかろうか。

リネル・デマントイド

政策スライダー

民主ー独裁左派ー右派開放ー閉鎖自由ー計画タカーハト介入ー孤立疲労値
92996107

各党との政策距離

人民党革新党民主前進党連合党南の風地方党
41424132025

設定

軍部委員長。前任者であるラリシ・ブラッドストーンが大統領選で2度の敗北の後に失意と共に政界を去ったのちに、テンク大統領によって指名された。例によって典型的な人民党系の政治家であるが、ほぼ完全に人民党が掌握している中央処理・内務公安の両委員会とラリシが引っ掻き回した結果内部がかなり混乱している軍部委員会では状況が若干異なる。
軍部委員会5枠の中に「強く」人民党の立場を代弁していると言える上院議員は1人しかおらず、巷からはほとんどファシスト扱いを受けている強権的な軍国主義者であるハギス・サードオニクス上院議員をはじめとして人民党とは仲が悪い人物が非常に多い。このような三大城塞中の「危機」と言える状況を抱えた中でほぼ完全に人民党の理想を体現しているリネルは人民党内の希望である。彼は900年に引退しなければもう1度上院議員の指名機会を得ることができ、ここでラリシによって混乱した軍部委員会を「正常化」することが求められている。スタンスの異なる部下からの突き上げを耐え抜いてリネルがもう1期軍部委員長に留まれるかは五分五分(疲労値7)であり、注目に値すると言っていい。

テュルト・コーサイト

政策スライダー

民主ー独裁左派ー右派開放ー閉鎖自由ー計画タカーハト介入ー孤立疲労値
74598510

各党との政策距離

人民党革新党民主前進党連合党南の風地方党
17151541314

設定

動力委員長。動力委員会は連合党の勢力圏と見なされており、タジン・ツァボライトを次いで888年から動力委員長を務めるテュルトもそれにたがわず連合党職のかなり強い人物である。前任者と近いのは偶然だろうが、テュルトも比較的右派に親和的な立場で、社会民主主義に近い立ち位置である。あくまで「近い」のであって、カルセドニーの委員長になれる人物が社会民主主義そのものを掲げることはありえないのであるが。
900年での引退が事実上内定している(疲労値10)こともあって政界への影響力はそれほど大きいとは言えない。しかし、動力委員会はキウィク・ムトロライト元大統領の手腕により連合党にまとまっていた時代が過去のものとなりつつあり、人民党系1人、革新党系2人、連合党系1人、無党派1人という不安定な上院議員の攻勢は「スウィング・コミッティー」としてのかつての姿を取り戻しつつあることを示している。テュルトは場合によっては「キウィク・ムトロライトの最後の後継者」として歴史に名を残すことになるのかもしれない。

トミク・クリソプレーズ

政策スライダー

民主ー独裁左派ー右派開放ー閉鎖自由ー計画タカーハト介入ー孤立疲労値
7248969

各党との政策距離

人民党革新党民主前進党連合党南の風地方党
17151541712

設定

生産搬送配給委員長。テュルトにかなり似た「典型的連合党」の一員ではあるが、左翼寄りの人物であり、連合党の支持基盤中ではサンディカリスト層に近い。動力委員会同様、生産搬送配給委員会も極めて不安定な情勢となっており、人連革3党から各1人ずつ、さらに「共和国の政治体制は非民主的である」と公言してはばからない上院議員(民主独裁4)も抱えており、革民連南4党と友好的な立場を維持している最後の1人がこのような混乱した組織内の意見調整に奔走しているという状況である。トミク自身は高齢であり(疲労値9)それほど強力なリーダーシップを発揮できる状況でもないが、全委員会中上院議員の平均年齢が最高齢(疲労値7未満が存在しない)という状況もあり、900年には生産搬送配給委員会内で大きな混乱が発生する可能性がある。

レトネ・ブラッドストーン

政策スライダー

民主ー独裁左派ー右派開放ー閉鎖自由ー計画タカーハト介入ー孤立疲労値
9199898

各党との政策距離

人民党革新党民主前進党連合党南の風地方党
41626132223

設定

住環境委員長。住環境委員会は上院議員全員が連合党と友好的(政策距離10以下)な「ソリッド・ユニオン」とでも言うべき委員会なのであるが、レトネは完全に人民党系である。テンク大統領が就任した際、前職が住環境委員長である自らの後任候補は3名で、レトネと競合していた他2人は「強固な連合党系」ではあったものの、2人とも経済的には開放社会に、外交的には介入主義に傾いた人物であり、連合党員の中ではかなり閉鎖社会・孤立主義を支持しているテンク大統領にとっては好ましい人物とは見なされなかった。一方のレトネはかなりテンクに実質政策が近く、イデオロギー的な差異を打ち消すほどにテンクに好感を与えることに成功したと考えられている。
このような経緯から、レトネは下の上院議員に政策一致的な上院議員がおらず、900年に留任を果たせるかどうかで住環境委員会の内部構造は大幅に変化すると見込まれている。レトネが留任すれば、現職者が引退した上院議員ポストが人民党系にとってかわられる可能性もあり、一方でレトネが退任すれば後任はほぼ確実に連合党系の人物が埋めるであろう。

コーア・トリディマイト

政策スライダー

民主ー独裁左派ー右派開放ー閉鎖自由ー計画タカーハト介入ー孤立疲労値
92910796

各党との政策距離

人民党革新党民主前進党連合党南の風地方党
31525122124

設定

研究設計委員長。ほぼ人民党の基盤として固まりつつある研究設計委員会の情勢にふさわしく、スタンスは典型的な人民党員である。888年に引退したギテヤ・スティショバイトの後任として就任し、現在2期目である。現在の委員長9名の中では最も若く(9名中唯一の疲労値6)、12年後906年の大統領選挙に出馬する(=900年の改選で引退しない)ことがほぼ確実と目されている唯一の現職委員長である。
人民党内では期待のホープ扱いであり、894年大統領選挙では人民党系候補として擁立されたが、連合党との与党内分裂選挙と言うこともあって一般投票での得票率は20.6%の3位に終わり、上院投票への進出はかなわなかった。

クケン・アメトリン

政策スライダー

民主ー独裁左派ー右派開放ー閉鎖自由ー計画タカーハト介入ー孤立疲労値
82477410

各党との政策距離

人民党革新党民主前進党連合党南の風地方党
1791161316

設定

技術委員長。テンク大統領と並んで現在の共和国政界の最長老格である。労働党<国際主義派>がキウィク・ムトロライト政権時代の労働党派閥対立の一時休戦によって技術委員会に勢力を伸ばした時代に頭角を現し、労働党の解党後革新党と連合党の中間派的な立場で技術委員会を掌握した。技術委員会が現時点でほぼ革連両党に二分されており、人民党系の勢力がほぼ締め出されているのはクケンの影響力の結果と言ってよい。
現在の共和国行政府の中枢が人連両党に牛耳られている中、革新党にとっては政権に口を出す唯一の窓口となっているが、ミルズ地域やFUNへの態度で革連両党の関係が著しく悪化している現在はクケンは連合党的な態度を取ることが比較的多い。

シンナ・アメシスト

政策スライダー

民主ー独裁左派ー右派開放ー閉鎖自由ー計画タカーハト介入ー孤立疲労値
7367867

各党との政策距離

人民党革新党民主前進党連合党南の風地方党
16121431213

設定

外交委員長。典型的な「連合党系」の政治家であり、テンク大統領の人民党に対して妥協的な外交政策とはしばしば衝突している。外交委員会は古くから人民党系の勢力が締め出されており革新党と連合党が支持を分け合っていたのであるが、シンナの外交委員長就任の時期に革新党系上院議員が全員引退、シンナが後任に連合党系1名のほかに「右翼」2名(政策グリッドではそれぞれ社会保守派とファシストに分類される)を指名したために外交委員会は大混乱に陥っている。
長く革新党が牛耳ってきた外交委員会がその手綱を放れて独り歩きを始めている状況は、前任者のトレア・カーネリアンの時代から始まったこととも言えるが、シンナはFUN大使を経験しているトレアに比べれば著しくFUNを軽視しており、人民党が必要性を訴える一部の議案(都市型演習場条約に関する安全保障理事会決議など)以外はFUNに対しては「受け身」で対応するとしており、むしろWTCOの制度改革など友邦・盟邦との関係性を重視している。

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