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第5回国際スポーツ大会開催 ほか

889年1月13日付

第5回国際スポーツ大会開催 トルキー代表が力を発揮

888年8月、第5回国際スポーツ大会がガトーヴィチ民主帝国首都イヴァングラートにおいて開催され、トルキーからはサッカー、スキージャンプ、スノーボードの3競技について選手団が派遣された。

サッカーの代表はトルキー国内の1部リーグであるスュペル・リグにて活躍する選手から、優秀選手が選出されて代表チームが結成された。この試みは初のものであり、代表監督を勤めたガリプ・シェニズ氏は「選手選出、トレーニング、戦略策定、選手交代。その全てがリーグ優勝に導くよりも難しいものだった。」と振り返った。代表は惜しくも準優勝となったが、ミッドフィルダーとして活躍したスィヤヴシュ・エルチェティン選手は帰国後「各国のトップ選手との試合は非常に良い経験となった」とリーグでの活躍を誓った。

スキージャンプ、スノーボードの代表はこれまでの国内大会における成績及び特別開催された選手権大会の成績を元に選出された。トルキー代表は両競技に於いて優勝する大活躍を収めた。
スキージャンプの国内大会において複数回の優勝経験を有し、引退後の現在はスポーツ医学研究や解説者として活躍するアイシェ・チャクマフ氏は「我が国の地力を大いに発揮することが出来た。代表には100点満点中120点の得点を与えたい」と称賛し、「選手らの活躍がより一層のスポーツ振興に繋がれば私も嬉しい」と語った。

国際スポーツ大会では野球などの全30競技が執り行われたが、トルキーよりは上述の3競技のみに選手が派遣された。各国からは多種多様な競技への選手派遣が行われた一方で、なぜこのような差異が付いたのだろうか。

トルキー・サッカー連盟のアブドゥラフマン・イェシルメン会長は「トルキー国内のスポーツ事情が大きく関わっている」と語る。
「我が国におけるスポーツ事情は著しく偏重的である。というのも、我々が管轄するサッカー、そしてスキーとスノーボードの『三大神技』に民間での人気が著しく集中しており、他の競技では国内大会すら存在しないという例が多々あるためだ。スポーツ関係者の間で有名な例の1つは野球で、民間の調査によれば野球の競技人口は7人と1チームにすら満たないものだった。3競技で我が国代表が好成績を収めたことは好ましいことだが、我が国のスポーツ全体の振興につながってほしいものだと思う。」

フゼイフェ・アルトゥウ国家評議会議長は帰国した選手団らを激励し、「我が国の誇るべき功績だ」とコメントした。

北海連邦にてクーデター 国名「大北圈連帶聨邦」に

888年7月、北海連邦においてクーデターが勃発した。同国の総督や気象長官らが射殺され、クーデター後に発足した新政権はこれまでの国名であった北海連邦を「負の名前である」と位置づけ、新たな国名を「大北圈連帶聨邦」とした。
同国国内情勢などを伝えるほっかい月報によればクーデター政権の支持率も伸び悩んでいると伝えられ、混乱が続くことが予想される。

クーデターに際しガトーヴィチ民主帝国政府は「北海連邦政府を探す」などと大北圏連帶聨邦政府を認めない意向を示した。新政権体制としては事実上の軍事独裁とも解釈されるものが公表されており、国際社会に禍根を生みそうだ。
エミーネ・イスラフィル首相は「国外の情勢であり、政府として慎重に注視していきたい」と述べるに留めた。

【局説】うねりを続ける国際情勢 ”国際派”の対応は?

現在与党第一党を担っている社会民主党は国際主義的潮流を支持の基盤とすることで知られている。879年の第63回人民院選挙においても共和人民党との共同に於いて「国際協調外交」を掲げ選挙戦を戦っており、現在のイスラフィル政権が国際協調を政策の柱の1つとしていることは疑いようのない事実であろう。

一方で、フリューゲルの国際情勢は常時ゆったりと変化を続ける。9世紀後半にかけ、陣営や経済共同体に属さない新興諸国が増加し国際社会の無視できぬ一端を担うほどにまでとなった。イスラフィル政権が発足してまもなく23年になろうというこの期間においても、トルキーの周辺のみでさえギルガルドの滅亡といった変化が着々と起こっているのである。

イスラフィル首相は外交政策について「SSpactの一員、そしてフリューゲル国際連合の一員としての自覚を胸に持ち、国際協調の思念が広く世界全体へと広がることを祈念する」と繰り返し語る。しかしただ「祈念する」だけでは到底理念が実現しようもない。国際社会の変化に合わせた柔軟な対応は出来ているのか。また、自らの政策はその理念に適うものであるのか。政権の自己反省能力は常に問われ続けている。

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