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大統領選挙日程確定

886年12月2日付〈中央通信〉

 レテン・ウェストカーネリアン大統領の任期が満了する888年末に合わせた大統領選挙について、中央処理委員会選挙管理局は888年6月18日に一般投票、12月20日に上院投票が実施されることを発表した。一般投票の上位2名を上院で決選投票する関係上、これまでの選挙(12月に一般投票)から半年一般投票を前倒しし、年明けから新大統領が業務を開始できるようにするためという。
 「行政府の長」たる大統領の選挙だからであろうか、現時点までに主要候補として名の挙がっている人物はみないずれかの委員会の委員長であり、共和国の「委員会社会主義」としての体制が際立つ情勢となっている。本紙が11月に実施した世論調査で最も「次期大統領としてふさわしい」とされたのはレテン・ウェストカーネリアン大統領自身で、改憲を挟んだ10年間の政権運営が好意的にみられているようだ。一方で、3選を超えて大統領に就くことを認めない憲法の規定から、レテン大統領は894年末までしか大統領の地位を認められず、再選を「保証」された新大統領が登板することが共和国の安定に資するとの主張は与党内からもあがっている。
 連合党支持者から名が挙げられているのは、政界では今や珍しくなった生粋のサンディカリストとして知られるセルア・コーサイト生産搬送配給委員長で、旧労働党主導による改憲を「ボトムアップ型の社会主義という連邦共和国の根幹を傷つけた」と強く批判しており、レテン政権の目の上の瘤となっている。一方で外交政策においてはハト派・孤立主義的であり、「FUN総会は必然性が薄く、安全保障理事会さえ機能していれば総会への議題提出にはこだわるべきではない」との主張がFUN中心主義を掲げる人民党・革新党両党、特に革新党から強い批判を浴びている。連合党はセルア生産搬送配給委員長の擁立を目指すとしているが、党執行部は人連連立の中で候補者が割れることは革新党系候補に有利になる可能性もあるとしてレテンの再選支持に合流する可能性も示唆している。
 これに対抗して、革新党はラリシ・アゲート軍部委員長を推薦する方針でほぼ固まった。当初は革新党系唯一の委員長在職者であるクケン・アメトリン技術委員長か連合党員であるがFUN常駐代表の経験があり比較的革新党の外交政策に理解のあるトレア・カーネリアン外交委員長の推薦も検討されたものの、両者とも経済的な国際社会との関係を比較的重視している点が排外的なスタンスを持つ有権者層に受けず早々に出馬断念を余儀なくされた。これに対し、 ラリシ軍部委員長はカルセドニー革命の英雄であるラリネ・ブラッドストーンの子孫として国民に広く知られており、「当選が期待できる」(革新党幹部)としている。ラリシ軍部委員長はタカ派で鳴らしており、ミルズ地域の統治体制について「統制が不十分だ」と主張、平和維持部隊の治安維持機能の一環として地域内に高度な警察網を構築することを提起している。
 いずれの候補が一般投票を勝ち抜き上院投票に駒を進めるのかは未だ判然としないが、新憲法下初めての大統領選挙はこれまでにないほどに国内の関心を呼んでいることもあり、情勢の推移が注目される。

イヴァングラート大会へ選手団派遣

 共和国は887年8月から行われるガトーヴィチ民主帝国で実施される第5回スポーツ大会・イヴァングラート大会に対する選手団派遣を発表した。ガトーヴィチ民主帝国でのスポーツ大会開催は内戦終結後の復興の象徴となるであろうと考えられ、内戦において加瓦楼3ヶ国声明やそれを受けての安全保障理事会決議などガトーヴィチ内戦においてガトーヴィチ民主帝国への協力体制を明確にした共和国が選手団を派遣するのは自然な流れと言える。
 本大会で特に注目されている競技は野球であるが、共和国からは「南の風」が中心となって選手団を編成、一足早く会場に出向いている。予選で準優勝したとの報も入っており、この予選で打率.417を残して首位打者となったティム・ベンフィールド外野手、リーグトップの23勝を挙げたパトリック・オースティン投手などを中心に活躍が期待されている。

【社会】クリストバライト市恒例のゲーム大会、スポーツ大会の影響で参加者減少を懸念
【国際】ミルズ地域で地盤沈下、統治委員会は農林局に埋め立て通知を義務付け
【政治】大統領選挙から事実上締め出されている南の風、野球選手を擁立するとのうわさも

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