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国家元首に関わる改憲成立 ほか

876年3月29日付

国家元首に関わる改憲成立 国家評議会新設へ

876年2月15日、議会は国家元首規定を現行の内閣総理大臣から分離・新設する改憲案を発議し、3月1日の国民投票において74.1%の賛成を受け改憲は成立した。政府は3月中に政府の再編を完了させる予定だ。

改憲により国家元首機能は新たに設置される「国家評議会」に移管され、他の内閣総理大臣の機能は「首相」へ移行する。
国家評議会議長は新たに設置される非常設の「国家評議会準備委員会」において任命される。会議では議会両院議員の664名及び各県と特別州の議会からの代表664名が出席し投票のみが行われ決定する。国家評議会議長は副議長を含む他数名の人員を選出し国家評議会を形成する。国家元首として国家を代表する以外に有する権限は儀礼的・形式的な「中立的権限」に留められ、最高裁判所の裁判官任命、議会召集や解散、特命全権大使の任命、条約への署名などの権限を内閣の承認のもと行使する。国家評議会議長の任期は15年で4選は禁止され、議長・副議長が議員など他の各共和国機関と兼任することは禁じられている。

議会では与党の社会民主党、共和人民党、緑の党の他に労働党の賛成を受け発議へ至った。与党の草案では公選の大統領を設置する方針だったが、任期規定をもたせる条件で国家評議会の設置に転じ労働党の支持を得た格好だ。

初代国家評議会議長には政府与党、労働党からの支持を受け社会民主党左派出身のフゼイフェ・アルトゥウ(Huzeyfe Altuğ)地方院議員が就任する見通しだ。

初代国家評議会議長が就任 「共和国の基盤築く」

876年3月25日、国家評議会準備委員会は875票の信任を受けたフゼイフェ・アルトゥウ地方院議員(社会民主党)を初代国家評議会議長に任命した。
アルトゥウ新議長は就任会見において「社会主義と民主主義を両立させる第四共和政の求めるべき姿を追求し、共和国の確固たる基盤を作り上げる」と抱負を語った。
新議長は国家評議会の他の人員について、副議長には社会民主党無派閥のジェウデト・トクタイ(Cevdet Toktay)人民院議員を当て他3名を県州議会の議員から選出すると語った。

同日中にはエミーネ・イスラフィル第18代内閣総理大臣が初代首相に任命された。首相は「新たに任命される国家元首と共に国家運営を引き続いて行っていきたい」とした。

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