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「労働党の一体性維持は不可能」ユハル発言が波紋

871年8月27日付〈赤光〉

 ユハル・ツァボライト元外交委員長の発言が波紋を呼んでいる。8月26日に864年末の大統領選挙で敗れてから久々に公共の場に姿を見せ、記者団に対して「労働党の党としての一体性はもはやほとんど破綻している」と語った。先の選挙で単独3分の2を確保し、「一党制に向けた改憲もありうる」などと主張している党内保守派に対して冷や水を浴びせた格好だ。ユハル元外交委員長は「労働党はもはや同床異夢であり、連合党勢力の縮小によりその差異はいよいよ際立ってきている」とし、「労働党員は高度な官僚機構による安定した経済、そのための中央集権的な政府、国際社会の平和といった内容について党是として合意してきたが、来るべき改憲によりこれらの基本原則が憲法に組み込まれることになれば、もはや労働党という党の存在意義は失われるだろう。理念が成し遂げられれば、より実質的な問題に関する意見の差異を背景に党は分解することになる」と述べて改憲後の「労働党」という枠組みの崩壊を予測した。
 改憲に向けた我が党内の議論が過熱する中、ユハルは労働党の少数派閥の中で最大の影響力を持つ<国際主義派>に対して現在も大きな影響力を持っている。「党を割る」という選択肢について、連合党への対抗上党内の結束を維持する必要があった先の選挙以前は慎重な言葉で明言を避けてきた<国際主義派>であるが、労働党の優位が明らかになりつつある現在の政界情勢は、党内派閥の対立構造に蓋をすることが困難になりつつある。とはいえ、ユハルも次回の大統領選挙において党の結束が不可欠な事実は否定しておらず、「理念」を成し遂げるまでは党内各派の協力を維持すべきであると考えているようだ。

レテン前中央処理委員長、次期大統領選出馬を表明

 レテン・ウェストカーネリアン前中央処理委員長は876年に行われる次期大統領選挙に労働党代表として出馬することを早くも表明した。864年の前回選挙の際には<孤立主義派>は「三大城塞」内の意思統一に苦労した結果、ユハル元外交委員長に労働党候補の座をさらわれており、これが結果的な我が党の大統領選挙における敗北に結びついたとみなす声が大きいことから、<孤立主義派>の意思統一を早期に達成する目的があるとみられる。
 「三大城塞」と呼ばれる中央処理・内務公安・軍部の3委員会は764年以降ほぼ一貫して我が党から委員長が任命・選出されてきたが、先の大統領選挙の結果、キウィク大統領の任命した連合党系の人物が委員長の席についている。<孤立主義派>にとってこの事実は悲劇を通り越して屈辱的であり、これまでほとんど表舞台に姿を表すことがなかった中央処理委員が自ら選挙戦に打って出る選択を行うきっかけとなったと言える。議会選挙で我が党が勝ち続けているにも関わらず、連合党が政権を握っているという民主主義の本義に反する状態を一刻も早く是正するためにも、党内の結束が求められている。

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